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歯ぎしり用マウスピース(ナイトガード)の交換時期やお手入れ方法を歯科衛生士が解説

2022年4月21日

nightguardのアイキャッチ

この記事でわかること

  • 歯ぎしり用マウスピース(ナイトガード)の交換時期は?
  • お手入れはどうすればいいか
  • 注意するべきことは何か

こんな疑問にお答えします。

本記事では、弾力性のあるソフト型のマウスピースについて書いていきます。

ソフトタイプのマウスピース
弾力性のある、柔らかめのマウスピースです。

さっそくですが、結論です。

マウスピースの交換時期

  • 半年が目安。

お手入れ方法

注意すべきこと

  • 熱湯消毒はNG(変形してしまう)
  • ティッシュにくるまない(ゴミと間違えて捨てる人が多いので、ケースに保管するようにしましょう)

くわしく解説していきます。

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もくじ

歯ぎしり用マウスピース(ナイトガード)の役割

マウスピースをつける人

マウスピース(ナイトガード)は、寝ている間の歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。

歯ぎしりは無意識のうちに行われるものなので、自分の意思でやめるというのは難しいです。その上、かかる力は自分の体重の倍以上…。なので、朝起きて顎がだるい…なんてことも起こります。

  • 歯が削れる(糸切り歯が尖っていなく、平らになっている)
  • ほっぺたに白い線がある(食いしばっている人の特徴)
  • 知覚過敏
  • 歯がぐらつく

こういった症状はないですか?

私はこれらすべてに当てはまるのですが、相談したところ、マウスピースの作製をすすめられました。正直、毎晩つけるのはめんどうに思う日もありますが、つけているとだいぶラクに過ごすことができます。

マウスピースの交換時期

目安として、半年経ったあたりで一度検討してみると良いです。マウスピースは作製から半年経過すると、保険内で新たに作り直すことができます。

費用に関しては医院によって違うかもですが、3割負担の方でだいたい3000円ほどです。もちろん、そこまで劣化していなければ使用を続けても大丈夫です。

劣化具合は人によって、歯石が溜まる・着色がつく・穴が空くなどさまざまですが、汚れが目立ってきたり、硬くなってきたら替え時です。

なるべく長く・清潔に使うためにも、家庭でのお手入れをしっかりしていきましょう。

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マウスピースのお手入れは?水につけっぱなしにする?

基本的にはマウスピース洗浄剤などで洗った後、なくさないようにケースに入れておきます。

乾燥させてもひび割れたりする心配はないので、水につけておかないといけない、ということはありません。

お手入れ方法

マウスピース洗浄剤の使用をオススメしますが、中性洗剤(台所用洗剤)でもOKです。

それぞれのパターンについてまとめます。

マウスピース洗浄剤を使う場合

  • 1. 外したら、軽く流水で洗う
  • 2. マウスピース洗浄剤に漬ける
  • 3. 説明書に従い、時間になったらよく洗い流す
  • 4. 軽く水分を拭き取り、ケースに入れて保管する

マウスピースケースはこのように空気穴が空いているので、ふたを閉めても通気性が保たれます。

マウスピースケース
私が使用しているマウスピースケースです。

おでかけ用や自宅用など、いくつか持っておくと便利です。

中性洗剤を使う場合

  • 外したら軽く流水で洗う
  • 中性洗剤をつけ、泡立てながら指で洗う
  • よく洗い流して水分を拭き取り、ケースに入れて保管する

歯磨き粉をつけて歯ブラシで磨いてしまえば良いのでは?と思うかもですが、これはオススメしません。

なぜかというと、表面に細かい傷がついて、そこへ汚れが溜まるなど、劣化を早めることになるからです。

なので、傷をつけずにきちんと洗浄できるマウスピース洗浄剤を使うか、研磨剤の入っていない中性洗剤で洗ってあげてください。

マウスピース洗浄剤は何を使えばいい?

デンタルラボ・マウスピース用洗浄剤
デンタルラボ・マウスピース用洗浄剤

ドラッグストアの入れ歯コーナーでわりと見かけるのはこちらの商品でして、値段もそんなに高くなく、購入しやすいです。

» デンタルラボ マウスピース・矯正リテーナー用洗浄剤

錠剤タイプの薬品で、一つ一つ個別包装されているので、持ち歩くにも便利です。

マウスピース洗浄剤の中身
1回分ずつ、個包装されています。

こちらを1粒、水に入れて使います。

爽やかなミントの香りで、個人的にかなり好きです。

とてもスッキリするのでオススメです。

マウスピースを使用時の注意点

注意点
Image by Walter Knerr from Pixabay
  • 歯ブラシでゴシゴシこすらない(傷がつくため)
  • 歯磨き粉など、研磨剤の入った洗剤を使わない(傷がつくため)
  • ティッシュなどにくるまない(ゴミと間違えて捨ててしまうため)
  • 熱湯消毒はNG(変形してしまう)

前述しましたが、傷をつけないためにも歯ブラシでこすらず、洗浄剤などを使ってやさしく洗ってあげてください。

また、洗い終わってティッシュなどで水分を拭き取った後に、そのままくるんだ状態でゴミと間違えて捨ててしまうという方がたまにおられますので、注意です。

そして熱湯消毒をしようと思われる方もいらっしゃるのですが、変形して溶けてしまうので、こちらも注意が必要です。

今回は以上です。

大切な歯を守るためにも、マウスピースを無くさず、無理せず、正しく使っていきましょう。

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